くろおびー、が考える護身術。
もともと相手を打ち負かすことを目的にしている格闘技を、そのまま護身術として応用することは難しく、熟練者でなければ中途半端に相手を逆上させる恐れもあります。
そこで近年の防犯教育において重要とされるのは、まず逃げて身の安全を優先することです。
自分が逃げるための隙を生み出すことが護身術に求められています。
不審者から逃げる、とは。
逃げる、といっても追いかけてくる相手をどう振り切ればいいでしょうか。
実は、統計上のデータを調べると、ほとんどの不審者は20メートルの距離を走って、それでも逃げる相手に追いつけないなら諦める、という傾向がデータからわかっています。
追いかけている姿を周囲に目撃され、近所から不審がられたり通報されることを何より恐れるからです。
逃げきるために必要な時間。
20メートルを走りきれる自信がないかもしれませんが、少し違う視点から考えてみます。
例えば小学6年生の女子児童で50メートル走の平均タイムは約9秒と言われます。走るのが少し遅い方もありますので、仮にこれを10秒と考えます。
すると、20メートルを無事に逃げ切るのに必要な時間は、4秒間でよいわけです。
護身術で「4秒間」を作り出す。
格闘技のパンチやキックはあくまで最終手段であり、腕力の劣る女性や子供にとって必ずしも実用的とは言えません。
それよりも、4秒間、相手に追いつかれることなく、ひたすら逃げきることが大切です。
そのために、できることは何でもする。身の回りで使えるものは何でも使う。
本質的な護身術の発想というのはそういうところにあります。
相手を打ち負かす格闘技と、逃げ切る為の護身術は、似ているようで実は性質の異なるものなのです。
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